遺言と遺書。一文字違いですが大きく違う点があります。勘違いしやすい遺言と遺書について,わかりやすく説明します。
遺言を作る一番の理由は、『あなたがいなくなった世界で、あなたの遺志を実現してもらう』ためです。
遺言は、あなたが生前に思い描いた遺志を、確実に実行してもらうために必要な『法律文書』になります。
もちろん遺言を作らずにご家族や信頼できる友人などに遺志を伝えておくことも出来ますが、それだけでは十分とは言えません。
なぜなら、遺言としての法的な根拠がないからです。
法的な根拠がない『伝聞』を、他の相続人が納得すればいいのですが、相続の配分などで不満があった場合は『争族』に発展しかねません。
『あなた』が言っていた、『あなた』から聞いていた、いやそんなことは言っていない、聞いていない・・・
法的な根拠がない『伝聞』や『遺書』では、あなたの遺志を実現してもらえる可能性が少なくなってしまいます。
そこで必要になるのが、法的な根拠を持つ『遺言』です。
遺言は、遺産相続や家族関係に法的根拠を与えるだけでなく、『付言』という形で遺言に込めた気持ちも書き残すことができます。
ご自身の財産の分け方や家族への想いを形にして残したいと思うのであれば、遺言を作ることを考えてはいかがでしょうか。